ADHDは数字が苦手、とよく言われている。
家計管理とか算数とか。
仕事でも、当然数字が出てくる。事務方ならなおさらそう。
今でも数字は苦手でこれからどうしようか本当に悩んでいるが、仕事をやっていく中でトライしてみた数字に関する2つの工夫についてまとめてみた。
私がやっていた仕事について
何万、なん十万、くらいの桁数を扱うことが多かった。多くても、百万単位まで。
それを聞いて書いたり、入力したり。
たまに口座の残高をお客さんに電話口で伝えるなんてことも。
とにかく画面を見ながら、メモに書き写す。メモを見ながら、画面に入力する。口頭で聞いて入力。そういう場面が多かった。(事務方ならどんな仕事でもそうか?)
自分が短期記憶できる桁数を知る
速さを重視しようとして、無理に覚えられない桁数まで短期記憶した気になって、入力したり、書き写したりすると、それが間違いにつながったりする。
そこで、自分が正確に覚えられる数字の桁、というのか、文字は何文字までなら短期記憶できるのか把握する必要があると思いたった。
6桁くらいの金額を扱う機会があった場合、これを書き写すときに、何文字なら正確に覚えていることができるかを実験してみた。
そうすると、3文字だとぎりぎり正確性が怪しいことが分かったので、自分が正確に覚えていられる範囲は、2文字ということが分かった。
口頭で聞く分にはなかなか応用が難しいが、メモを見ながら入力したりすることには役に立ったと思う。
書面から画面へ、画面から書面へそういうことがあった際にはしばらくこの方法を使っていたが、途中カンマが入っていると2桁ずつ覚えることがなんかしっくりこないので別な方法を考えてみることにしました。
カンマごとに数字を百円単位で認識する
万単位、十万単位、百万単位の数字を口頭で話すときに、仕事では、数字単体で発音して伝えることが結構あると思う。
例えば、『789,242』という文字列があったとして。
日常生活だったら、『ななじゅうはちまんきゅうせんにひゃくにじゅうに』というように口頭で話すけど
仕事の場合だと『ななはちきゅう、(カンマ)によんに』という伝え方になる場合がある。
そのほうが時間の短縮にもなるし、普通の人にとっては認識しやすいのだろう。
私の場合、後者の覚え方だと間違うことが多かった。文字列に意味を感じないから覚えにくかったのかもしれない。
対処法について考えていたら、日常生活の中でレジで買い物をするときには3桁程度の金額だったらあまり口頭で言われたことを忘れずに支払えていることに気が付いた。
文字列の認識の仕方をもとに戻せばいいのではないだろうか。
そんな気がしたので、6桁の数字を書面をもとに入力するときに認識の仕方を変えてみることにした。
カンマごとに百円単位の数字だと思うことにした。
例に出した数字で言うなら、789円、242円とカンマで分けて数字を認識し、入力してみることにした。
認識の変換だけでは少し足りなかったので、ちょっとだけ小声で『ななひゃくはちじゅうきゅうえん』『にひゃくよんじゅうにえん』とサポートしたら、入力ミスは少し改善することができたと思う。
実は「円」をつけて頭の中で認識することがコツかなと思っている。
円を付けて認識した時と、円をつけないで認識した時とでは、記憶度合が違っていた。
支払わなきゃいけないから、覚えなくちゃという気でも働くのだろうか。不思議だ。
最後に
軽い気持ちで、ADHDの数字の認識方法について書いてみたが、人に伝わるようになっているかわからない。
1つ目に書いた「自分が短期記憶できる桁数を知る」方法は2つ目の方法よりは仕事生そこまで仕事に生かせなかったかもしれない。
ただ自己理解という点では、一つ自分を説明できるものが増えたので、そういう面では工夫として取り入れてみてよかったと思っている。
2つ目に書いた、数字の認識方法を変える。というものは書面から入力しなければならないという場面ではけっこう役立つと思う。
速さということで考えると私のやり方では遅くなってしまうのだが、間違いばかりで仕上がっても仕方ないので。
数字で困っている人がいたら、よければ試してみてもらいご意見などいただけたら嬉しい。