最近自分の障害特性を理解しておきたいと思って、3年以上前にやった、心理検査の結果を見直してみることにした。
自分的にはショッキングな内容だったので、全部をさらすことはしないが、おおざっぱにさらすと
心理検査の種類:WAIS‐IV
全IQ平均以下
言語理解 平均より上
知覚推理/ワーキングメモリー/処理速度 平均より下
みたいな感じ。言語理解が高いおかげで何とか体面を保っているような感じの結果だった。
今回はそれぞれ、心理検査の結果表や、ネットで見つけた就労移行支援所kaienの心理検査に関するサイトを参考にどういう指標なのか、それを踏まえて心理検査への納得感・感じたことなどをまとめてみることにする。
◆言語理解
私がやった心理検査の定義のよると、「言葉の理解力や、表現力、言語的な推理力。語彙・知識や社会的常識の理解も含む」とのこと。
kaienのサイトによる定義は、語彙やことばで説明する力などを測る指標。とある。
この指標は「結晶性知能」と言われる、これまでの経験や学習が土台となる知能も測られるものだそう。この指標の数値が高い人は、ことばでまとめたり説明したりすることが得意で語彙も豊富。いわゆる「勉強ができる人」はこの指標の得点が高くなる場合があるとのこと。ただし、「言葉で表現することの得意さ」はそのまま「コミュニケーションをとることの得意さ」には必ずしも結びつくわけではないので注意。厳格に定義された言語理解はできても、日常のコミュニケーションで行われるあいまいな言語によるやり取りが得意とは限らない。・・・とのこと。
kaieのサイトの定義を見て、自分の心理検査の結果にやっと納得感が出た気ががする。最初言語理解の結果を見て、すぐに「私は人に説明したりすることは苦手だし、人の言ってることが理解できなかったりするのに、言語理解が得意だなんて、なんか納得できない!」と思っていたが、今回改めてまとめてみて、納得感が出てきた。
自分の中で、何となく授業などの板書や、パワーポイント等を用いた説明であれば人より理解度が高いような気がしていた。そこのところを心理検査のような数字で可視化できたことで、自分の何となくの予測と、実態が同じであり、自分を客観視できていたと証明されたような気がしてうれしく思う。
◆知覚推理
心理検査では「目で見たもの(絵、図、動作など)を手掛かりに思考、推論する力や空間認知」と定義されていた。
kaienのサイトの定義によると知覚推理は、目で見た情報を踏まえて論理的に物事を考える力を測る指標とのこと。また、「流動性知能」と呼ばれる新しい情報への適応に必要な能力についても測ることができるものだそう。そしてこの指標の得点が低いことは「論理的な思考が苦手」とは必ずしも言い切れない、とあった。考えるのにゆっくり時間をかけるタイプの人も、この指標の得点が低くなることがあるたから、だそうだ。
心理検査の結果表には、この数値が低い人の対応策として、「目で見て情報を捉えることが苦手な場合がありますので、図や表が入った説明では情報を省略しすぎずに言葉での説明も補足として要求するとよいかもしれません。」と書いてあった。ここは今後参考にしようと思う。仕事を覚える時とかには参考になるかもしれない。
私は、知覚推理の検査結果を受けて、自分ってそんなに論理的に考えていなかったっけ?と思っていて何となく納得感がないままだった。
が、kaienのサイトをみて納得する部分があった。この指標が低いからと言って物事を論理的に考えられないわけではないということ。ゆっくり考える人もこの指標が低くなる傾向にある。という部分だ。
自分の中で勉強とかは割といろいろなことを結び付けて考えるところはあったから、検査結果を受けて、論理的に考える力がないと言われると「そうかな?」と思う部分も正直あった。言語理解同様、このサイトを見て、この知覚推理の結果にやっと納得感が出てきた。
◆ワーキングメモリー
心理検査の結果表によると、作業したり考えたりする際に必要なことを記憶しておく力、注意・集中力とのこと。
kaienのサイトによると耳から入った情報を短時間記憶にとどめたり、その情報を頭の中で整理しながら考える力を測る指標、とのこと。ワーキングメモリーが低いと、職場でよくある口頭だけでの指示は理解が追い付かない、視覚情報のない電話対応は不得意、という風に仕事上で不都合が出てくる場合が多くなってくる、ともサイトには書いてあった。
この指標の検査結果にについては、結果を見たときから納得感があった。口頭指示を覚えることや、やるべきことに集中することは、仕事をやっていく中で嫌というほど苦手と思わされたので、この結果には納得せざるをえない。
kaienのサイトを見ながらこの記事をまとめてみて、ワーキングメモリーが集中力の指標でもあるということを整理できて、また一つ心理検査の理解が進んだのは今回まとめてよかったところだ。心理検査への納得感を高めることができた。
◆処理速度
心理検査の定義だと、視覚情報を素早く処理する能力、手先の器用さ、集中の持続力とのこと。
kaienのサイトの定義だと、目で見たものを書き写すなど、単純作業を素早く、正確に行う力をはかる指標となっている。処理速度が速いと、例えば黒板やホワイトボードに書かれた内容を書き写すなどの作業を早く正確に行うことができるとのこと。逆に処理速度が遅い人だと、その書き写す速度がゆっくりであったり、速度は平均的であっても、ケアレスミスが多かったりするとのこと。
手を動かすこともそうだが、心理検査の結果表には、外部からの情報を理解して考えるスピードもゆっくりであることがうかがえるとも書かれていた。
この指標が低いということは、外部刺激を受けて、反応(手を動かす、思考を働かせる、等)に移る速度が非常にゆっくりだ、といったところだろうか?
この結果については、最初に心理検査の結果を目にしたときから、納得するところがあった。仕事では事務処理の速度が遅かったし、学校ではほかの子よりノートをとる速度が遅く、どうしてみんなそんなに早くできるのかと疑問に思ったものだった。この心理検査の結果を見て、今までの謎が解けたように思う。
まとめ
今回まとめをして、以下の3点がとくに自分としては良かったと思う。
◆言語理解の指標では、「結晶性知能」と言われるこれまでの経験や学習が土台となる知能も測られることを知れた。
→今まで勉強や仕事を頑張ってきたことが、言語理解の高い数値につながってきたのではないかと思えた。なんだか自分のやってきたことが報われたような気になった。
◆知覚推理が低いことは、必ずしも物事を論理的に考えられないこととと=にはならない。物事をゆっくり考える人もこの数値が低くなることがあると知れた。
→この結果だけで、私は物事を論理的に考えられない人間なんだと思わなくて良いと思えた。
◆人との雑談などで起こるあいまいな言葉の理解力とか、ゆっくり時間をかけて考える力とか、心理検査では測りきれないものということが分かった。
→この心理検査の結果を自分の能力の絶対的なものとしなくてよいと思えた。
ずっとこの心理検査の指標の数字だけを見て、見たくないものとして、放置してしまっていたが、今回一度ちゃんと向き合ってみて、いろいろなことに気づくことができたので良かったと思う。
↓↓ 今回参考にさせていただいたサイト ↓↓
知能検査とは? 大人の知能検査 WAIS-Ⅳ を読み解く – 株式会社Kaien – 発達障害の方のための就職応援企業・ニューロダイバーシティ社会実現を推進 (kaien-lab.com)
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