読書『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』

今回は図書館じゃなくて自分の部屋に埋まっていた、ビジネス本を引っ張り出してみた。

 

一度目に読んだときは「すこしは参考になる部分はあるけれどそんなに役に立つものでもないかも」という印象だった。

 

そういう本をブログにまとめなければいけないという目線で読んでみるとどういう感想を持つのかを確認したかったので、読んだことのない本ではなく、一度読んだことのある本を選択することにした。

 

この本の概要・今回のまとめ方

この本は主にビジネス、そして日常生活でも言いがちな『よけいなひと言』を、『好かれるセリフ』に言い換えることで、相手との適切なコミュニケーションの取り方を学ぶことができる本だ。

「いいかえ」の具体例は本の中で130ほどあるのだけど、一つ一つの中で印象に残ったものを書くというよりは、その130の言いかえの例の中に流れる考え方を今回はまとめることにした。

 

自分が感じたこの本の5つの考え方

この本のなかで自分が抑えておきたい、筆者のいう『好かれるセリフ』のポイントを5つの項目にまとめてみた。

 

①相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝える

例)相手から連絡が欲しかったとき

  ✖なぜ連絡してくれなかったの!?

 →○困っていたから連絡してほしかったな

 

相手にイライラした時には相手を責めてしまいがちだが、責めるだけでは相手との関係は悪くなるだけ。

してほしかったことを相手がしてくれなかったのだとしても、「私は○○してほしかった」という気持ちだけを相手に受けとってもらうようにしよう。 

 

②具体化して話す

 例)相手を褒める時

 ✖「すごい」

 ✖「さすが」

→○「○○の部分の説明がわかりやすかった、さすがだね」

 

人をほめるとき「すごい」「さすが」ということは多い。言われたことがある人も多 いと思う。しかし、何の理由もなくそういわれたとしても、お世辞を言っているように聞こえたりすることもある。

そう思われないようにするには「すごい」「さすが」に加えて、「○○の部分が~」 というようにそう思った理由も添えることが有効。

そして、ほめる時だけに限らず、お礼を言うとき、謝罪をするときにこの考え方は使える。何か伝えたい気持ちがあるときには、自分がそう思った具体的な理由も添えて話すのがよい。

③自分と相手は違う人間(考えや知識の幅)だと理解する

例)相手が何か間違ったことをしたとき、自分の考えと違う行動をしたとき

 ✖「そんなことも知らないの?」

→○「わからないことがあれば教えます。」

 ✖「こんなミスをして恥ずかしくないの?」

→○「私はこう(すべきだと)思うんだけど、あなたはどう思う?」

 

相手が自分の予想する方向と違う行動をしたとき、イライラして相手を批判したくなる。なぜそうなってしまうのかといえば、それは自分の「こうするべき」と相手の「こうするべき」という考え、価値観が違ってしまっているからだ。

それぞれの「べき」は今までの経験知識などから作られる。だから、自分の価値観や知見を話すことで、相手の「べき」を自分の「べき」に近づけることも可能かもしれない。反対に、自分も相手の価値観や知見を聞くことで自分の「べき」も変化して、相手がなぜこういう行動をとったのか納得してイライラが解消できる場合もあるだろう。

安易に批判的に話すのではなく、自分の「べき」を話し、相手の「べき」も聞いて、お互いに歩み寄ろうとすると『好かれるセリフ』が言えるようになるのだと思う。

④回りくどい言い方は避けて、自分の不満もうまく伝える

例)誰かに何かを改善してもらいたいとき、注意するとき

  ✖「こんなこと言いたくないんだけど・・・」

  ✖「あなたのためを思って言うんだけどね」

 →○「以前から気になっているから伝えておくね。」

 

「あなたのためを思って」「こんなこと言いたくないんだけど・・・」。こういう言葉は言外に「あなたに不満を持っていますよ」という気持ちを含んでいる。

自分の不満に思っている気持ちも回りくどく伝えるのではなく、はっきりと「気になっている」と言って伝えるようにすることが『好かれるセリフ』になるコツ。

 

⑤ネガティブな考え方もポジティブワードの付け足しやポジティブな考え方を足して伝える

例)自分には困難と思う仕事を、頼まれてしまったとき

 ✖「どうせダメだと思いますけど・・・」

→○「自信はありませんがやってみます

→○「自信はありませんが、サポートしていただければできると思います。」

 

「どうせ」などのネガティブワードは、できるだけコミュニケーションの際は言わないほうがいい言葉。「かまってちゃん」と思われることもあるので要注意。

未経験や分からないことでも、まずはやってみる姿勢でいること。そして今はできないとしても、周囲からのサポート等何かが足されれば、自分にもできるかもしないと考える姿勢を持つこと。これが『好かれるセリフ』を発言できるようになるために必要と思う。

まとめ

まとめながらさらに、思ったこと。

この本の内容をもっと少なく、3つにまとめるなら。

・自分の感情に根拠を持ち、言語化して話せるようになること。

・相手の気持ちを尊重する・否定しない。

・そして自分の気持ちを隠すことなく、相手に適切な形で伝える。

 

この本は一項目一項目ごとに分けて理解をするというよりも、130ほどある言い換えの例の中に散らばった、基本的な考え方を理解しながら読むことでさらに読む価値が上がってくると思う。

 

一項目が短く読みやすいので、物事の伝え方に迷ったとき、また読み返してみたい。

 

そして、まとめ方の反省。前回も4000文字近くあって長すぎと思うけど今回も長い・・・。もっと簡潔にしたい・・・。

 

 

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